ALTEC 344A ~1958年?
モノーラルのコンシューマー用のプリメインアンプです。
フォノイコライザーのカーブが4通り選ぶことが出来ます。
まだSPレコード等を掛ける需要があったのかもしれません。
LPレコードもすべてのイコライザーカーブが「RIAA」に統一される前だったからでしょう。
入力毎に4つのボリュームが付いている変わったタイプのものです。
セレクタースイッチの後ろに大きなシールドボックスが付いています。
後ろから見たシャーシー
スピーカー出力も「4Ω~16Ω」まで有るので、
私のように最近ヨーロッパスピーカーを集めだした者にはとても有り難いです。
左が電源トランス
その右が出力トランス
トランスの間にあるのが平滑コンデンサー(たぶんふけてる)
一番右がセレクターボックス
裏面の基板(底面)
基板上の抵抗器は値の合っている1MΩと3MΩの抵抗以外はすべて、
規定値ぎりぎり高めの値か規定値を高めオーバーしているためすべて交換しました。
すべてオリジナルと同じ「アーレンブラッドレー」のデッドストック品なので高かったです!!
基板が黒く焼けている部分が有り、
たぶんワット数ぎりぎりなのかもしれないのでワンランク上のワット数の高い抵抗に4箇所切り替えています。
基板上のコンデンサーは、前回の修理時に新しく変えたものなのでほとんど交換しませんでしたが、
前回の修理時に持ち合わせが無かった「0.047μF」のコンデンサーの代わりに「0.05μF」が入っていたので、
黄色いカップリングコンデンサー「新型のSPRARGE」「0.047μF」に交換しました。
この時代の真空管アンプは、ほとんどすべて空中配線でした。
ベークの基板タイプは珍しいです。
メーカーなりに作業コストを安く抑えたかったのでしょう!!
表面の基板(上面)
真空管ソケットはすべて新品に交換してあります。
左下の横に二つ並んでいるソケットには「12AX7」
その右斜め上のソケットには「6CG7」
一番右の縦に並んでいる白いソケットには「6BQ5」
出力管で熱が相当出るのでセラミックタイプのソケットにしました。
パターンに目に見えないクラックが入っている可能性があるため、
ほぼすべてのパターンをメッキ線で補強しました。
古いものなので傷がありますがオリジナルの木箱です。
次回は基板の実装と配線です(^^♪
0 件のコメント:
コメントを投稿