ALTEC 344A ~1958年?
モノーラルのコンシューマー用のプリメインアンプです。
基板実装前のシャーシ内部
腐食もほとんど無く良い状態です。
ケーブル類も硬くなっていたりボロボロになっているものも無いので、
交換せずそのまま継続利用します。
レストアした基盤を実装し各配線を接続
すでに搭載されているブロック型コンデンサーの値が、
「40μF」のところ「50μF」もあり劣化が進んでいるため、
右の青いコンデンサー(22μF)を追加しています。
使用過程で少しでも復活すると良いのですが?
1次電源値「AC117V」時、B電源の実測値は「404V」と、
設計値の「395V」を若干上回っていますので追加したコンデンサーが利いています。
6CA7のグリッドバイアス(固定バイアス)も設計値の「-17V」の所「-19.8V」出ているので、
安全値内でしょう。
(参考まで)前回レストア時の写真です
赤いセラミックコンデンサーが見えますが、
裏面(底面)の基板を少しスッキリさせるため、
今回は一部基板上面(表面)に実装し直しました。
シャーシ上面から見た写真(ソケットが実装されて真空管アンプらしくなりました)
シールド部分の穴の大きさと新しく付けたソケットの寸法がぎりぎりで不安でしたが、
なんとかはめ込むことが出来ました。
前面パネルをはずした状態です。
やはり味気ないですね!
電源トランスの錆びも少なく比較的良い状態です。
出力トランスはさびも無く良い感じです!!
つまみ類その他
引き抜き式のツマミですが、
中に金属のバネが入っているので何回引き抜いてもバカになりません。
前面の化粧パネルです。
エッチングパネル「ALTEC」社独特のパネルです。
業務用にも使われています。
「ALTEC 1567A」・「ALTEC 1592B」・「ALTEC 342A/B」等
全面エッチングパネルはとても贅沢な作りです。
パネル自体の地肌が文字として浮き上がっているので、
シルク印刷と違って文字が消えることはありません。
程度もとても良く、パネルの曲がりも全く無く、キズもありません。
パネル裏面です
アルマイトのパネルは、腐食一つありません!
60年以上経っているのに丈夫ですね!!
全面パネルおよびツマミ類と真空管を取り付けました。
灯を入れて特にトランス等、異常も無く、
大体の電圧のチェック(写真撮ってない(笑))も無事に終えました。
電源トランスの唸りもありません。
3時間ほど音を出しながらランニングしました。
前回のレストアの時は、
1時間位ランニングすると「ブウー」と言うハム音が若干出てきたのですが、
今回はそれも出ず、
スピーカーに耳を近づけた状態で、
シャーと言う残留ノイズがかすかに出てくるだけで、
ビンテージアンプとしては少ない方だと思います。
今回追加した、
整流直後の平滑コンデンサーの効果だと思います。
比較的残留ノイズが少ない業務用「ALTEC 342B」パワードミキサーと比べても、
ほとんど遜色ありません。
感覚ですが予想では「1~2mV」位かなぁ???
ミリボルトメーターがあるのですが、
押入れから出すのが一苦労なので、
出す機会があるときについでに測ってみようと思います。
次回はお楽しみの視聴です。
GE社「RPX-046」バリレラ・「UPX-003B」イコライザーとのコラボが良い感じです(^^♪
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